2973 トウカエデ 平和が丘団地 03.7.10

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宮崎市

 このケヤキのメイン道路と交差する団地内道路には、モミジバフウと思われる並木も何カ所かで見られました。 
 道幅の狭い小さい路地も、片側だけという工夫で、植えられていました(1092)。

 なお、その後、両サイドに植えられている並木も見かけました。ちょうど葉の茂っている7月でしたので、夏のモミジバフウという意味で掲げておきます(2973)。

 まず、平和が丘団地の北側を通る宮崎西環状線(9号線)は、相生橋近くに通じる立派な道路が完成しており、平和が丘団地の北側付近は、両サイドにモミジバフウ(マンサク科フウ属)が植えられています。
 しかし、その先は高木のものはなく、その代わり中央分離帯にヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属)の植え付けが行われています(1091)。

 今まで調べた限りでは、中央分離帯の低木は、サツキツツジやハマヒサカキ、ツゲ類が多かったと思いますので、ここのヒサカキは珍しく感じられました。
 最近植え付けられたものとみえて、根元にはまだ雑草繁茂抑制の被覆が残っています(1088)。
 写真1089、5877は、確認のために撮影したものです。葉の先端は尖り、鋸歯が明瞭です。葉先がへこみ、葉が裏側に反転するハマヒサカキとは明らかに違うようです。

トウカエデの幹 04.3.31 

モミジバフウの幹 04.3.31

1092 トウカエデ 平和が丘団地 03.2.28

1096 ケヤキ 平和が丘団地入口 03.2.28 

5877 ヒサカキ 04.3.31

1089 ヒサカキ 03.2.28

1088 ヒサカキ  03.2.28

西部郊外の街路樹

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 ところが、このモミジバフウは、その後、市の公園緑地課から、トウカエデのはずだというご指摘がありました。
 早速調べてみると、確かに葉は対生で、カエデ科カエデ属でした。
 モミジバフウはマンサク科フウ属で、葉は互生です。葉のない冬期にモミジバフウと思い込んでいたための間違いでした。
 葉の形もモミジバフウは掌状に深く5〜7裂するのに対して、トウカエデの葉は浅く3裂しています。
 葉のほか、両者は幹の表皮にも大きな違いがあります。 念のため、両者の幹の写真を掲げておきます。


 結局、平和が丘団地内の街路樹はトウカエデ、平和が丘団地の外側の西環状線の街路樹はモミジバフウというのが正解のようでした。

 ここで、この地区の住宅団地平和が丘も調べてみます。

 平和が丘団地の入り口からメインストリートは、ケヤキ並木でした(1096)。このケヤキの並木は、団地の奥まで続きます。 

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1091 ヒサカキ 9号線 平和が丘団地付近 03.2.28

 次に、宮崎市西部郊外の街路樹調査は、宮崎市西環状線(9号線)を中心として見ていきます。
西環状線は、前掲の地図で見るとおり、この西部郊外地区のほぼ真ん中を南北に貫いて走っている幹線です。