宮崎神宮の正面入り口左側のラクウショウ(宮崎の巨樹百選指定)を見る度に思い浮かぶのが、メタセコイアで、両者は、よく比較して観察されます。

 メタセコイアの葉のつくりは、ラクウショウと同じで、長枝に短枝が付いて、短枝にびっしりとこまかい小葉が並んでついています。
 ラクウショウの小葉は互生し、メタセコイアの小葉は対生ですので、区別できます(3段目の写真)

 ラクウショウもメタセコイアも、秋になると同じように、短枝ごと葉を散らしてしまいます。 『落羽松』 といわれる所以です。 

 写真のメタセコイアは、県総合文化公園で撮影したものです。
 県立図書館の東側と北側に沢山ありますが、宮崎神宮のラクウショウに勝るとも劣らない位の大木です。

 10月には雄花の蕾がつきます。4〜5段目の4枚の写真蕾の状態の雄花序です。
 花期は2〜3月とされていますので、3月のページに掲載しました。花は、春に観察します。


 翌年の2010年3月、長く垂れ下がる雄花が一部開花しているのを見かけました。

 大木ですので、雄花の接写できませんが、風に揺れている黄褐色の雄花の様子は何とか撮影できました(6〜7段目の4枚の写真)

 緑色の雌花は、はっきりと確認できませんでした。



【メタセコイア (日本の樹木(山と渓谷社)から)】
 中国の四川省で1945年に発見され、生ける化石として有名になった。
 原産地では、高さ35m、直径2.5mになるものがある。
 樹皮は、赤褐色で、縦に避ける。
 枝や葉は、対生し、小枝は、秋に葉と一緒に落ちる。
 2〜3月に開花する。
 雄花序は黄褐色で、長く垂れ下がる。
 雌花は緑色で、球果は長さ 2〜2.5pの卵状。10月頃、成熟して褐色になる。種子は倒卵形で、幅の広い翼がある。
 用途は、公園樹、並木、建築・器具材、薪炭など。 

メタセコイア  スギ科 メタセコイア属

P1150413-3メタセコイア小葉(対生) 09.10.04県総合文化公園

DSCN0575 メタセコイア雄花 10.03.22県総合文化公園

P1150505-3メタセコイア雄花序&球果 09.10.10県総合文化公園

P1150418-3メタセコイア雄花序 09.10.04県総合文化公園

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DSCN0572 メタセコイア新葉&花 10.03.22県総合文化公園

P1150405-3メタセコイア  09.10.04県総合文化公園

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DSCN0581 メタセコイア雄花 10.03.22県総合文化公園

DSCN0575 メタセコイア雄花 10.03.22県総合文化公園

P1150395-3メタセコイア雄花序 09.10.04県総合文化公園

P1150408-3メタセコイア雄花序 09.10.04県総合文化公園

P1150409-3メタセコイア  09.10.04県総合文化公園