ビロードイチゴ

　三之宮峡の遊歩道は、何箇所もトンネルを潜って進みますが、遊歩道の中頃のトンネルの入り口に、見慣れない小灌木が、茎葉を赤く染めて、生えているのを見かけました。
　赤い茎葉は、新芽かと思われましたが、名前が分からないので、県総合博物館に照会して、ビロードイチゴと分かりました。
　
花期は、晩春とのことですので、来季に観察したいと思います。

【ビロードイチゴ（原色牧野植物大図鑑から）】
　静岡県以西，四国，九州，及び朝鮮半島南部，中国に分布し，山地の道ばたや荒れ地に生える落葉小低木。
　茎は、直立または斜上し，高さ1.2～1.5ｍ，とげはまばらにつく。
　葉や枝に、ビロード状の短毛を密生。葉は卵形で通常分裂しない。
　花は、晩春。若枝の枝先に、１個下向きに咲く，径２cm位。
　和名は、葉の毛の手触りをビロードにたとえた。