小林市からえびの高原への県道1号線で、毎年ハルリンドウが群落を形成する場所です。

 もうそろそろハルリンドウが顔を見せるかと探していたとき、ハルリンドウではなく、ツクシショウジョウバカマが目につきました。

 背丈10pほどの目立たない清楚な花です。

 山地で、少し多湿なところに生える常緑の多年草です。

 葉は、緑でロゼット状、革質で滑らかです。

 花は春に咲き、新葉の出る前に花茎を出し、径20mmほどの花を短い総状花序に数個つけます。

 花茎は花後に30〜40cmにのび、花被片は宿存します。

 ショウジョウバカマの花は、猩々という名のとおり朱色系、シロバナショウジョウバカマは、葉が細いとされています。

 写真は、ツクシショウジョウバカマで、九州に多いといいます。

 もとも、とショウジョウバカマの名は、花を猩々の赤い顔、葉の重なりを袴に見立てたものといわれます。


 2006年に宮崎市の椿山森林公園でも、かなりの数の集まっている群落を見かけましたので、写真を追加しました。

 こちらの方は3月に咲いていました。



 2006年3月29日、季節はずれの寒さで県道1号線はうっすらと雪が残っていましたが、ツクシショウジョウバカマはけなげに咲いていました。

 椿山森林公園のものに比して、えびの高原のツクシショウジョウバカマの花色は、かなりピンクが強いようです。

L10792 ツクシショウジョウバカマ 06.3.12 椿山森林公園

L10797 ツクシショウジョウバカマ 06.3.12 椿山森林公園 

L410035 ツクシショウジョウバカマ 05.4.10 県道1号線

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L04220 ツクシショウジョウバカマ 05.4.10 県道1号線

L410029 ツクシショウジョウバカマ 05.4.10 県道1号線

L11353 ツクシショウジョウバカマ 06.3.29 県道1号線

L11351 ツクシショウジョウバカマ 06.3.29 県道1号線

L04218 ツクシショウジョウバカマ 05.4.10 県道1号線

ツクシショウジョウバカマ  ユリ科 ショウジョウバカマ属

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