クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木ですが、この属には、イヌムラサキシキブ、コムラサキヤブムラサキなど類似種が多いといわれます。

 
 花は、やや紫色に近い桃色ですが、小さく目立たないものです。

  ムラサキシキブは、花序が腋生(葉腋から出る)、コムラサキは、腋上生(葉腋のやや上部から出る)だそうですが、なかなか区別できません。

 参考までに、コムラサキの花序の写真も掲載しておきます(最下段の写真)。 

 また、コムラサキは湿原に多く、ムラサキシノブのように密に分枝しないことも区別できる点だそうです。

 普通庭に植えられているのは、殆どコムラサキだそうです。



 07年6月、ムラサキシキブを一回りも二回りも大きくした果実をつけるオオムラサキシキブの花を観察しましたので、別ページに掲載しました。



【ムラサキシキブ(原色牧野植物大図鑑から)】
 北海道南部以南,琉球列島まで,及び朝鮮半島,台湾,中国の温帯から暖帯に分布。
 山野に生え,また庭木として栽植する落葉低木。
 高さ1〜3m,小枝は斜上,若い枝や葉は星状毛があるが、のち無毛。
 葉は、長さ6〜12cm,裏面に帯黄色の腺点がある。
 花は、初夏,果実は径4mm位。
 和名は、優美な紫色の果実を,紫式部の名をかりて美化したもの。

6月の花 目次に戻る

L07303 ムラサキシキブ 05.7.13 県道1号線

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L076398 コムラサキ花序 05.7.26 国富町 

7535  ムラサキシキブ 04.6.29 県道1号線

L07305 ムラサキシキブ 05.7.13 県道1号線

ムラサキシキブ  クマツヅラ科 ムラサキシキブ属  別名 ミムラサキ