2階建ての県立総合博物館の屋上からようやく撮れるほどの巨木でありながら、株全体が真っ白な花で覆われている様は、将に壮観、どぎもを抜かれました。

 ツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木です。

 ヒメシャラナツツバキに似た見事な花です。

 宮崎市は翌11日、台風に襲われましたので、県立総合博物館のご厚意のおかげでまたとない貴重な観察チャンスでした。

 別名のイジュは、琉球における名とされていますが、ヒメツバキとイジュを別種としている図鑑もあります。

 いずれにしても、小笠原諸島、奄美、沖縄以外では野生していないらしく、宮崎でも植木市以外では見たことがありません。


 09年、例年より数日早く開花したとのTVや地元紙の報道に接し、見頃を迎えたヒメツバキを撮影しましたので、写真を追加しました(下の3枚の写真)

 博物館北側の一角は、一斉に花をつけた数本のヒメツバキを見上げる沢山の人々で賑わっていました。


 なお、時期を失し、落下してかなり日時が経った古い果実ですが、写真を撮影しましたので、追加しました(最下段の3枚)



【ヒメツバキ(原色牧野植物大図鑑から)】
 琉球列島,小笠原諸島から広く東南,東アジアに分布する常緑性の高木。高さ10mを越える。
 葉は互生し、長さ10cm,幅3〜4cm。広皮針形または卵状皮針形,老樹では枝先に集まる。
 花は、春。
 個体によっては四季咲き。
 短縮した総状花序につき、白色,径4cm。がく片は狭卵形。花弁は白色,広卵形。雄しべは多数。
 花が終わると雌しべを残し一体となって落下する。
 別名のイジュは、琉球における名。

6月の花 目次に戻る

PA270048-4ヒメツバキ果実 09.10.27 県総合博物館

P6050013-3ヒメツバキ 09.6.05 県総合博物館

7333 ヒメツバキ 04.6.10 県総合博物館庭

P1130014-3ヒメツバキ 09.6.05 県総合博物館

P1130012-3ヒメツバキ 09.6.05 県総合博物館

7322 ヒメツバキ 04.6.10 県総合博物館庭

トップページに戻る

P1150870-3ヒメツバキ果実 09.10.27 県総合博物館

7328 ヒメツバキ 04.6.10 県総合博物館庭

ヒメツバキ  ツバキ科 ヒメツバキ属  別名 イジュ  

P1150867-3ヒメツバキ果実 09.10.27 県総合博物館