羽状複葉を持つ様子は、一見、イヌザンショウによく似ていますが、ブラジル原産のウルシ科のサンショウモドキです。
 2011年秋、球形の液果を多数穂状につけているのを観察し、その後,赤熟した美しい果実の写真を別ページに掲載しました。

 雌雄異株で、初夏に、集散花序の多数の白い花をつけるとのことで、 県立青島亜熱帯植物園にある大きな2本の木を観察していましたが、花期のタイミングがなかなか合わずにいました。

 2014年の6月、ようやく粟粒のような蕾を観察後、開花を確認できずに徒過し、半ば諦めていたところ、8月下旬、枝の先端で、たくさんの小花を円錐状に頂生して咲き始めているのを見かけたので、高い樹上で風に揺れる花の様子を撮影しました。

 一斉に開花するのかどうか分かりませんが、とりあえずその時撮影した花の写真を掲載しておきます。

 一週間後、花の様子を再度観察した結果、一斉に開花するのではなく、順次開花することが分かりました(5~7段目の5枚の写真)。



【サンショウモドキ(原色牧野植物大図鑑から)】
 ブラジル原産。南アメリカや太平洋諸島の熱帯,亜熱帯に広く帰化,小笠原諸島の父島にも帰化して定着している常緑小高木。
 高さ2~3m。
 大形の羽状複葉を枝先に集める。小葉は長さ3~8cm,2~3対がつき,頂小葉が最も大きい。
 花期は、初夏。枝の先端に集散花序をつけ、多数の白色小花をつける。花は径3~4mm,5弁。
 花後に、球形の液果を多数穂状に生じ,赤熟し、鳥によって散布される。
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DSCN0039cサンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
R0016535サンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
DSCN0029cサンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
サンショウモドキ  ウルシ科 サンショウモドキ属 別名 アカツユ
DSCN5564bサンショウモドキ 14.06.11 県亜熱帯植物園
R0016544サンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
DSCN0003cサンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
DSCN0006cサンショウモドキ 14.09.02 県亜熱帯植物園
DSCN6129bサンショウモドキ 14.08.26 県亜熱帯植物園
DSCN5563bサンショウモドキ 14.06.11 県亜熱帯植物園
DSCN6131bサンショウモドキ 14.08.26 県亜熱帯植物園
DSCN6127bサンショウモドキ 14.08.26 県亜熱帯植物園
DSCN6136bサンショウモドキ 14.08.26 県亜熱帯植物園