今年の春、枝先に散房状に美しい白い花を一斉に咲かせていた都城市早水公園の2本のオオカナメモチに、美しい果実が秋に稔ることを期待し、観察を始めました。

 9月末、依然猛暑が続いていましたが、写真のとおり、青い幼果を見事につけ、散房状の白い花を想起させるような印象でした(1段目)

 一ケ月後の10月下旬、小さかった幼果はずいぶん大きくなり、やや黄味を帯びていました(2段目)

 11月に入ると、早くもうっすらと赤みを帯びたようにみえるものもありましたが、熟すのはまだずっと先のようです(3段目・4段目左側)。

 11月下旬、遠くからは、果実が少し色付き始めているように見えます。
 近づいてみると、赤みを帯びたものもあれば、まだまだのものもあり、赤熟するまで時間がかかりそうです(4段目右側・5段目の3枚)


 12月に入り、急激に気温が下ったので、様子見に出向いたところ、期待どおり、綺麗に赤熟した果実を観察することができました(6段目の2枚)
 しかし、早くも落果し始めたものもあれば、少しだけ色付いただけで、赤熟には時間がかかりそうなものもあり、個体差がみられます(7段目の3枚)


 なお、綺麗に赤熟する同科同属のカナメモチの果実も、別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。



【オオカナメモチ(原色牧野植物大図鑑から)】
 奄美大島,徳之島,西表島から台湾,中国南部にかけて分布。本州西部にも野生状態で見られる 。
 観賞用にも栽培される常緑高木。
 高さ10m。
 若葉は紅色を帯びる。
 葉は互生し長さ10~17cm,長楕円形あるいは倒卵状楕円形,先は急に鋭形,縁には鋭いきょ歯がある。
 花は春。白色,径6~8mm。
 頂生の散房状で上部が平坦な円錐花序につく。
花弁は5枚。広卵形あるいは円形。雄しべは20本。
DSCN5326c オオカナメモチ幼果 18.09.26 早水公園
オオカナメモチ 果実②  バラ科 カナメモチ属 別名 テツリンジュ
DSCN5449c オオカナメモチ 18.11.21 早水公園
DSCN5425c オオカナメモチ 18.11.08 早水公園
DSCN5445c オオカナメモチ 18.11.21 早水公園
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DSCN5441c オオカナメモチ 18.11.21 早水公園
DSCN5501c オオカナメモチ 18.12.05 早水公園
DSCN5509c オオカナメモチ 18.12.05 早水公園
DSCN5424c オオカナメモチ 18.11.08 早水公園
DSCN5505c オオカナメモチ 18.12.05 早水公園
DSCN5520c オオカナメモチ 18.12.05 早水公園
DSCN5378c オオカナメモチ 18.10.25 早水公園