ヒメクマツヅラは、戦後、沖縄に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物で、本土ではまだ少ないといわれています。
ヒメクマツヅラを初めて見たのは、04年9月で、綾町の県道361号線沿いで撮影しました(上から3枚の写真)。
この株は、その後刈り取られたとみえ、見当らなくなりましたが、06年6月、同じ県道361号線沿いの別の場所で、別のヒメクマツヅラを観察しましたので、写真を追加しました(4段目の2枚の写真)。
その後、同じクマツヅラ属の帰化植物では、旺盛な繁殖力で各所に大群落を形成しているダキバアレチハナガサや、希に生えているヤナギハナガサを観察しましたが、長い間、ヒメクマツヅラを見かける機会はありませんでした。
ところが、09年7月、高岡町浦之名の国道268号線沿いで、鮮やかな紫紅色の花をつけたヒメクマツヅラを見かけました。
久しく出会わなかったヒメクマツヅラでしたので、早速撮影し、このページに追加しました(5〜6段目の3枚の写真)。
このように、何故かヒメクマツヅラは、縁の深い植物です。
【ヒメクマツヅラ(日本の帰化植物(平凡社)から)】
アレチハナガサに似るが、茎に剛毛がほとんどない。
穂状花序の下部の花は、しばしばまばらにつく。
果実は、ガクとほぼ同じ長さで、宿存するガク筒に充満し、俵形をなす。
果皮は、種子の背面(背軸側)と合着しているため、4個の種子の成熟とともに果皮が 縦裂し、俵形の 宿存ガク筒内に直接4種子があるように見える。
本州 (神奈川県以西)〜琉球に、希に見られる。
原産地北アメリカ。
第二次大戦後、琉球で帰化が知られていた。
ヒメクマツヅラ クマツヅラ科 クマツヅラ属 別名 ハマクマツヅラ
P7230012-3ヒメクマツヅラ 09.7.23 高岡町浦之名
P7230020-3ヒメクマツヅラ 09.7.23 高岡町浦之名
P7230017-3ヒメクマツヅラ 09.7.23 高岡町浦之名
N611107 ヒメクマツヅラ 06.6.11 361号線綾町
N103911 ヒメクマツヅラ 06.6.11 361号線綾町
926018 ヒメクマツヅラ 04.9.26 綾町361号線
L00386 ヒメクマツヅラ 04.9.26 綾町361号線
L00389 ヒメクマツヅラ 04.9.26 綾町361号線