えびの高原からえびの市へ下る県道30号線沿いの谷間で偶然、モウセンゴケを見つけました。

 限られた広さ(1u程度)の所ですが、かなりまとまって生えていました。
 ちょうど花茎を出して、開花するところでした。

 図鑑によると、北半球の温帯から暖帯に広く分布、各地の山野の日の当たる湿地に生える多年性の食虫植物と記載してありますが、まさに開かれた谷間で日が当たるような場所に生えていました。

 葉は、根生、長柄があり、多数の腺毛があります。
 小さい虫が触ると、粘着して動けなくなり、虫は分泌液で消化されるそうです。

 花は夏、花茎は15〜20cmで、はじめは巻いていますが、次第に直立します。
 和名の毛氈苔(もうせんごけ)は、葉の毛を毛氈に見立てたものといいます。

 その後、運良く開いた花を撮影しましたので、写真を追加しました。
  また、多年性の植物ですので、真冬の様子も撮影しました。

 なお、これらの写真は、県道30号線沿線の一か所で撮影したものですが、その後、モウセンゴケの群落は、県道1号線沿線も含めて、何か所もあることが分かりました。

 今後それらもあわせて観察するつもりです。        

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L10305 真冬のモウセンゴケ 06.2.5 県道30号線

L08580 モウセンゴケの腺毛とその先の粘液

L901088 同花茎 県道30号線 

L901087 同花茎 県道30号線

L901082 モウセンゴケ 05.9.1 県道30号線

L08576 モウセンゴケの花 05.9.19 県道30号線

L901086 モウセンゴケ 05.9.1 県道30号線

モウセンゴケ  モウセンゴケ科 モウセンゴケ属

L919206 モウセンゴケの花とさく果(上方黒い楕円形) 05.9.19 県道30号線