宮崎市内を散策中、新町付近の道路端でたくさんの白い花をつけ、近寄ると強い芳香を出しているつる性の常緑低木を見かけました。

 芳香の強い植物にソケイの名を冠することが多いといわれていますが、この植物も、図鑑を調べた結果、ソケイと分かりました。

 花びらは4枚とする図鑑が多いようでしたが、「日本の樹木(山渓社)」では花弁は4〜5枚とされており、また、葉は羽状複葉で、同科同属のオキナワソケイの葉は、対生し、3枚の小葉からなる点などから、この植物はソケイと断じてよいと思います。

 原色牧野植物大図鑑によると、オキナワソケイは花弁5枚となっていますが、元々ジャスミンと総称される植物で、多くの園芸種があるといわれていますので、あるいは5枚花弁の園芸種かも知れません。



【ソケイ(原色牧野植物大図鑑から)】
 観賞用として暖地に,また寒地では冬は温室で栽植される常緑低木。
 インド原産で、日本には文政2年(1819年)頃,清舶によって入った記録がある。
 高さ1m位で,ややつる性,4稜あり、全体に無毛。
 花は夏から秋,芳香を放つ。
 花は、ジャスミン油をとり、香水の原料とする。いわゆるジャスミン。
 和名は、漢名素馨の音読,中国の美女の名。

DSCN4704 ソケイ 10.09.11 宮崎市新町

ソケイ  モクセイ科 オウバイ属  別名 ツルマツリ

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DSCN4693 ソケイ 10.09.11 宮崎市新町

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