加江田渓谷に行くたびに、特徴のあるバクチノキの幹が目につきましたが、花には一向に出会えませんでした。

 花は、秋とされていますので、9月末にも加江田渓谷に行き、花を探しましたが、やはりありませんでした。

 不思議に思っていたところ、数日後、偶然、国富町の道路端で、真っ盛りのバクチノキの花を見かけました。
 

 バクチノキは、房総半島以西、四国、九州の暖地に生える高さ10mになる常緑高木です。

 樹皮は、灰褐色、剥離し、紅黄色で滑らかです(4段目右側の写真)。

 葉は、長さ8〜20cm、葉柄の上部に2個の蜜腺があるそうです。 
 葉は薬用で、ばくち水をとり、咳止め、鎮静剤に使われるそうです。

 花は秋、果実は、翌年の初夏に紫黒色に熟します。

 和名は、樹皮がはがれるのを博奕(ばくち)に負けて裸になるのになぞらえたのだそうです。
 別名ビランジュは、インドの毘蘭樹と誤ってあてたものといいます。


 バクチノキはバラ科サクラ属ですので、えびの高原で見かけるウワミズザクラの近縁種でしょうか、似ているところがあります。

N106825 バクチノキ 06.10.2 17号線国富町

N106834 バクチノキ 幹 06.10.2 17号線国富町

N106823 バクチノキ 06.10.2 17号線国富町

バクチノキ  バラ科 サクラ属 別名 ビラン,ビランジュ

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N106824 バクチノキ 06.10.2 17号線国富町

N106821 バクチノキ 06.10.2 17号線国富町