紅葉・黄葉は、落葉樹だけの現象と思っていましたが、別ページで取りあげたハクサンボクのように、紅葉化するものがありました。
 その項でも触れましたが、イチイガシ、スダジイの黄葉化も記録のため、掲載します。
 ただ、常緑樹の紅葉化・黄葉化は、カナメモチや、ホルトノキのような特別の現象はありますが、この写真のような例は、専門家の意見では、何らかの環境条件による変異であって、いわゆる紅葉、黄葉ではないそうです。

常緑樹の紅葉?

【黄葉化の場合】  落葉前に葉緑体のクロロフィルが分解されて葉の緑が消えるため,残された有色体中のカロチノイドの色が現れて黄色になる(イチョウなど)。
 秋になって、黄色の色素がつくられるのではなく,もともと植物体内にあったが、優勢な緑色に負けて見えていなかったものが,緑色が消えたために目に見えるようになる。

【紅葉化の場合】  葉柄基部に離層ができ,糖類が移動できなくなって葉に蓄積され,貯まった糖やアミノ酸からアントシアンやフラボンの酸化物などが液胞中につくられて紅色となる。
 この紅の色調は,糖類の量が多くて強い陽光にさらされると鮮やかとなる(カエデ類など)。
 クロロフィルの分解で黄色が表に出る現象と,アントシアンなどの物質がつくられて紅色になる現象が,同じ葉で同時に進行して生じる紅葉もある。
  (世界大百科事典から)

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L02464 イチイガシ 04.12.15 大淀川学習の森

L02467 イチイガシ 04.12.15 大淀川学習の森

L02460 スダジイ 04.12.15 大淀川学習館の森

L02463 スダジイ 04.12.15 大淀川学習館の森