都城市早水公園の 『緑の相談所』 で、展示栽培されているアギナシを観察しました。
葉は、同科同属のオモダカに似ていますが、アギナシの方がかなり細い葉です。
花期は夏から秋といいます。
花茎に輪生する雌花は、すでに緑色のそう果になっていました。
また、花茎の上部につく雄花もほとんど萎んでしまい、白い雄花が1~2個残っているだけでした。
花は、来季に観察しますが、撮影した写真の一部をとりあえず掲載しておきます。
【アギナシ(原色牧野植物大図鑑から)】
日本各地,朝鮮半島の温帯から暖帯に分布。
溝や沼沢に生える多年草。
葉は根生,長さ15~35cm,柄は縦稜があり、長さ15~40cm,基部は鞘状。
秋になると、無数の小球芽が鞘の内側にできる。
花は、夏から秋に咲き,高さ40~80cmの花茎に白花を輪生,雄花は上部につく。
和名の顎無(あぎなし)は、初期の葉が単純で分裂しないことによる。
属名は、矢に由来するラテン名で葉形をいう。
アギナシ オモダカ科 オモダカ属 国:準絶滅危惧 県:準絶滅危惧
DSCN2645c アギナシ鞘状の葉の基部 15.10.21 早水公園
一緒に写っている淡紫色の小さい花はアブノメの花
DSCN2640c アギナシ 矢形の葉 15.10.21 早水公園
DSCN2540c アギナシ&アブノメ 15.1018 早水公園
DSCN2635c アギナシ雄花 15.10.21 早水公園
DSCN2634c アギナシそう果 15.10.21 早水公園