花も葉も、和名(シモバシラ)、別名(ユキヨセソウ) からは想像できない植物だなと思って、これまで花の様子を観察してきました(4段目以降の写真)

 シソ科の植物らしく、秋に、花序の一方に向かって真っ白い美しい花を咲かせます。


 温暖化のせいか、名前の由来となった霜柱が茎から出る状況を観察する機会がありませんでした。

 2017年1月下旬、南国宮崎も強い寒波に見舞われた朝、早水公園緑の相談所長さんからシモバシラに霜柱を観察した旨、連絡をいただきました。

 氷点下5.2℃の朝、待ちに待った霜柱を観察する機会を得ました。

 図鑑のとおり、シモバシラの枯れた茎が毛管現象で地中の水分を吸い上げ、茎から見事な霜柱が出ていました。
 
 初めて見るシモバシラの霜柱は、幾重にも渦を巻いた氷のように見え、自然現象にもかかわらず、実に芸術的な印象でした。

 その時撮影したシモバシラの霜柱の写真を冒頭に掲載し、これまでの掲載ページを改訂しました。



【シモバシラ(原色牧野植物大図鑑から)】
 関東地方以西,四国,九州の山の木かげに生える多年草。
 茎は四角く、高さ60cm位。
 葉は、長さ8〜20cm。軟らかく,脈上に細毛があり裏面には腺点がある。
 花は、秋,一方に向かってつき,花序は6〜10cm,花冠は長さ約7mm。
 和名や別名のユキヨセソウは,枯れた茎が毛管現象で地中の水分を吸い上げ,冬の朝,茎から見事な霜柱が出るのでいう。

シモバシラ  シソ科 シモバシラ属  別名 ユキヨセソウ

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PA050006-3 シモバシラ 08.10.5 都城市早水公園

PA050009-3 シモバシラ 08.10.5 都城市早水公園

P070288-3 シモバシラ 08.10.5 都城市早水公園

R00118683 シモバシラ霜柱 17.01.25 都城市早水公園

R00118667 シモバシラ霜柱 17.01.25 都城市早水公園

DSCN0443c シモバシラ 14.10.09 都城市早水公園

DSCN0441c シモバシラ 14.10.09 都城市早水公園

DSCN0436c シモバシラ 14.10.09 都城市早水公園

DSCN0444c シモバシラ 14.10.09 都城市早水公園

DSCN4098c シモバシラ霜柱 17.01.25 都城市早水公園

R00118669 シモバシラ霜柱 17.01.25 都城市早水公園

DSCN4114c シモバシラ霜柱 17.01.25 都城市早水公園

P070292-3 シモバシラ 08.10.5 都城市早水公園