2008年10月初め、日向市権現崎公園内の案内標示板で、美々津海岸に自生するアゼトウナのことを知り、開花期を待って、アゼトウナの花の散策に出掛けました。

 『足場の悪い箇所もあるので、注意してください!』 との近くの温泉施設係員のアドバイスを念頭に、散策路の 【美々津海岸遊歩道】 のアップダウンを行きつ戻りつしながら、咲き始めた鮮やかな黄色いアゼトウナの花を沢山観察できました。

 正直言って、アゼトウナの撮影は、非常に大変でした。
 何故なら、アゼトウナは、海岸沿いの険しい岩場にしか生育しないからです。
 しかも、岩の割れ目から花茎を出し、断崖絶壁にしがみつくような格好で生えているので、近づいて接写するチャンスはなかなかありません。

 しかし、花の時期のアゼトウナに出会えたのはラッキーとばかりに、望遠ズームをフル活用し、貴重な写真を沢山撮影することができました。

 不安定な岩場に、若干、身の危険も感じましたが、現場に足を運ばないと観察することのできないアゼトウナの壮絶な生育環境を目の当たりにする機会に恵まれたことを感謝しつつ、帰途につきました。


 名前の由来を調べてみると、「あぜ」は、万葉集で、海辺の崩れた崖を意味する「あざ」、「あず」が転じたようで、「とうな」は、漬物用の唐菜に似ているところからきており、冬でも元気に咲く「冬菜」の意もあるそうです。



【アゼトウナ(原色牧野植物大図鑑から)】
 伊豆半島以西の本州,四国,九州の海岸の岩場などに生える多年草。
 根は太く、その先は主茎が短く,根生葉が群生し,そのわきから四方に側枝が分かれて、斜めに立ち,長さ15〜20cm。
 葉は、やや厚い。
 花は、晩秋,黄色の舌状花からなる頭花で、直径1.5cm位。
 総苞は1cm位で、黒みがかった緑色。
 葉が羽状に中浅裂するソテツバアゼトウナがある。

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アゼトウナ  キク科 アゼトウナ属

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