大淀川に近い空き地のブロック塀際で、紅紫色の綺麗な花を咲かせているマメ科の植物を見かけました。
花期も終わりに近づいていましたが、蝶形の花を撮影できました。線形の豆果らしきものもあります。
県総合博物館に照会したところ、アカササゲかも知れないとのことでした。
アカササゲは、花びらが左右非対称で、中心の竜骨弁が曲がっているのが特徴とされていますが、花びらが左右対称ですので、ハタササゲではないかと思います。
2011年9月、同じ場所で、緑色の3小葉を茂らせ、近くの木をよじ登っているマメ科の植物を見かけました。
翌朝、淡赤紫色の蝶形の花が長い花柄の先に対をなして咲いているのに気付きました。
一昨年、初めて観察したハタササゲの花です。
数日、観察を続けてみました。毎日、次々と開花し、上を向いた豆果も撮影しましたので、写真を追加しました(4段目以降の5枚の写真)。
熱帯アフリカ原産の帰化植物。路傍、荒地に生える草丈30〜40pの1年草。
葉は、3小葉からなって、小葉は楕円形で先が尖り、長い葉柄がある。
花は、葉腋から長い花柄を出し、その先に2個づつ対をなしてつく。花冠は白色〜淡赤紫色。
莢果は線形で、長さ7〜13p、先端が上方に反り返る。種子は赤、黒、白色で10〜15個入り、アズキに似る。
莢が上を向いた状態を、「物を捧げ持った姿」に見立てて和名がつけられている。
【参考:ササゲ(原色牧野植物大図鑑から)】
中国原産。古くから日本に渡来し,広く各地で栽培されているつる状の1年草。
花は夏。淡紫色花。
豆果は、弓なりに曲がり,長さ15〜20cm,種子は食用。
豆果の最も長い品種を十六ササゲといい,長さ40〜80cmで鞘も食べられる。
茎が直立し,豆果も上を向くものをハタササゲ,種子が白色で黒い斑のあるものをヤッコササゲという。
和名は捧げるという意味で豆果が上を向くものにつけた名であろう。
P1150859-3ハタササゲ 09.10.22宮崎市
R0012906ハタササゲ 11.09.14宮崎市
R0012921ハタササゲ 11.09.18宮崎市
R0012914ハタササゲ 11.09.18宮崎市
P1150862-3ハタササゲ 09.10.22宮崎市
R0012922ハタササゲ豆果 11.09.18宮崎市
R0012913ハタササゲ 11.09.18宮崎市
P1150858-3ハタササゲ 09.10.22宮崎市
ハタササゲ マメ科 ササゲ属