日本各地の川岸の砂地や谷川の岸に生える多年草です。
 主に河川の中流域から上流域で、急流にもよく耐えて生育するそうですが、小河川では下流域でも生育しているようです。

 私たちが普段アシ・ヨシと思って見ているのは、多くの場合、ツルヨシのようです。大淀川周辺でヨシが生育しているのは、下流の丸島周辺に限られるそうです。

 ツルヨシはヨシと似ていますが、匍匐茎を伸ばすので、地下茎しか形成しないヨシとははっきり区別できるそうです。
 しかし、近寄って確認できない場合が多いので、区別は容易ではありません。

 ツルヨシの地表をはう匍匐茎は、時に3〜5m、節毎に根を下ろし、地上茎を立ち上げ、節間が枯れても双方が新しい株となるといいます。
 茎は中空で高さ1.5〜2m、節に軟毛があり、葉は互生し厚く、縁はざらつきます。

 花は秋、花穂は長さ25〜35cm。
 和名は、つるのようにのびた根茎によるといいます。

  なお、一般に葦(ヨシよしまたはアシ)という場合、ヨシ・ツルヨシ・セイタカヨシの3種を総称として使われることがあるそうです。

 夏のツルヨシを観察しましたので、写真を追加しました(下から3枚の写真)

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ツルヨシ  イネ科 ヨシ属 別名 ジシバリ

N108754 ツルヨシ 06.12.24 国富町 

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N108755 ツルヨシ 06.12.24 国富町

P1050705-1ツルヨシ 08.07.15国富町

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P1050706-1ツルヨシ 08.07.15国富町

P1050704-1ツルヨシ 08.07.15国富町