11月に初めて見たときは、葉の色の独特の輝きと濃い青緑色にびっくりしました。
滅多に見ることのない葉の色調でした。
群落を形成していましたので、周辺に比べて異様な色に見えました。
花も実もついておらず、手がかりがなく、県総合博物館に照会したところ、昔染料に使っていたヤマアイでした。
各地の山地の樹の下に生える多年草で、地面を覆って群落を形成します。
地下茎は這い、乾くと白色から紫色になるそうです。
高さ30〜40cm。
葉は、長さ4〜13cm、薄くてまばらに毛があります。
花期は早春とされています。
花は、翌年2月に咲いているのを観察しましたので、このページは、【身近な野の花1〜2月】のページに移しました。
昔、この生葉を突き潰し、衣料を染める(藍染め)のに用いたそうです。
和名の山藍(やまあい)は、タデ科のアイが畑で栽培されるのに対して、山地に産することから名付けられたそうです。
突起があり、2個ずつくっついたような面白い形をしたヤマアイの果実の写真を追加しました(下の3枚の写真)。
R0010263-1ヤマアイ果実 10.04.10宮崎市生目
R0010245-1ヤマアイ果実 10.04.10宮崎市生目
R0010242-1ヤマアイ果実 10.04.10宮崎市生目
L10439 ヤマアイ 06.2.21 国富町法華岳薬師寺付近
L10435 ヤマアイ 06.2.21 国富町法華岳薬師寺付近
L10433 ヤマアイ 06.2.21 国富町法華岳薬師寺付近
L09721 ヤマアイ 05.11.10 法華岳薬師寺付近
ヤマアイ トウダイグサ科 ヤマアイ属