カサスゲ  カヤツリグサ科 スゲ属

 宮崎市 江田神社近く(江田川源流付近)に、地元住民による自然保護団体が水路や遊歩道等の保全に取り組んでいる 『山崎ホタルピア』 があります。

 別ページに掲載したミズキンバイは、この水路で保全されていますが、水路付近を散策中、見慣れない格好をした花穂を出している草が群生しているのに気付きました。
 辺りには、アゼナルコスゲも多数生えていました。

 県総合博物館に照会したところ、カヤツリグサ科のカサスゲと分かりました。


 なお、開花が秋にかかるアキカサスゲも別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。



【カサスゲ(日本の野生植物T(平凡社)から)】
 平地の湿地または、浅水中に生える多年草。
 長い地下匐枝が出る。 
 茎は高さ50〜100cm、基部の鞘は暗赤紫色の部分があり、糸網がつく。
 葉は、4〜8mm。
 頂小穂は雄性で、線形、汚暗紫色を帯びる。
 側小穂は3〜6個、円柱形で長さ3〜10cm。
 果胞は斜開し、長さ3〜4mm、上穂は多少外に曲がってやや中位の嘴となり、乾くと汚暗褐色に変わり、光沢が亡くなる。
 柱頭は脱落する。4〜7月に熟する。
 南千島・北海道〜九州、朝鮮・中国・ウスリー・樺太に分布する。
 和名の傘菅(かさすげ)は、菅笠や箕などを作るために栽培したのでこの名がある。

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R0014389カサスゲ側小穂 13.04.24宮崎市江田川

DSCN2200bカサスゲ 13.04.24宮崎市江田川

DSCN2201bカサスゲ 13.04.24宮崎市江田川

R0014403bカサスゲ頂小穂 13.04.24宮崎市江田川

DSCN2194bカサスゲ 13.04.24宮崎市江田川

R0014402カサスゲ側小穂 13.04.24宮崎市江田川