ヨーロッパ原産の多年草で、観賞用に栽培されるが、繁殖力が強く、道端や空き地に野生化しているようです。

 県総合運動公園内の日本庭園の半木陰の草地のあちこちに生えていました。
 初めて見たときは、花色や葉の様子からキランソウを思わせる印象を受けましたが、キランソウとは、同科同属と分かりました。

 その後、希ですが、空き地や樹下の草地などでも見かけました。

 花期(4〜5月)から、地を這う茎を出し、節から根を出して独立株をつくり、しばしば群生するようです。
 茎上部の苞葉腋から、青紫色の唇形花をつけます。


 ジュウニヒトエの名前は、花が幾重にも重なって咲くことから、昔の宮中の官女の衣装を連想したのだそうですが、野生種のジュウニヒトエの花は、淡紫色か、白色をしています。


【参考:ジュウニヒトエ(原色牧野植物大図鑑から)】

 本州と四国の丘陵地の林の中や野原に生える多年草。
 茎は束生し、高さ15〜20cm,全体に白いちぢれ毛を密生する。茎の基部は、鱗片葉に包まれる。
 上部の葉は、長さ3〜5cm,葉柄には翼がある。夏になると、茎や葉はたいへん大きく成長する。
 花は、春から初夏,花穂は長さ4〜6cm。
 和名は、花穂の様子を十二単衣に見立てた。

ツルジュウニヒトエ  シソ科 キランソウ属  別名 セイヨウキランソウ、セイヨウジュウニヒトエ

P1100866-3ツルジュウニヒトエ 09.4.12小林市永田平

P4070027-3ツルジュウニヒトエ 09.4.07県運動公園日向景修園

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P1100866-3ツルジュウニヒトエ 09.4.12小林市永田平

P4070037-3ツルジュウニヒトエ 09.4.07県運動公園日向景修園

P1100676-3ツルジュウニヒトエ 09.4.07県運動公園日向景修園