宮崎市の平和台公園を散策中、公園内の水路脇で、あたかも鳴子が垂れ下ったような、変わった形の穂をつけた大型のカヤツリグサを見つけました。
図鑑で調べると、鳴子の文字を冠したアゼナルコスゲでした。
水路際でしたので、茎の下部には、水草のオオフサモがびっしりと生え、また、同じ水路沿いには、キショウブも鮮やかな黄色い花を咲かせていました。
なお、水路の上流に、アゼナルコスゲが大きな群落をつくっていました(4段目左の写真)。
2013年4月、宮崎市江田川付近を散策中、鮮やかな緑色をしたアゼナルコスゲを見かけましたので、写真を追加しました(最下段、4段目右の2枚の写真)。
平和台公園で観察したアゼナルコスゲに比べ、垂れ下がった花穂も柔らかそうな草の印象でした。
【アゼナルコスゲ(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州,琉球列島,及び朝鮮半島,台湾,中国,インドシナ,マレーの温帯から熱帯に分布,平野や低地の湿地に生える多年草。
高さ40〜70cmになる。
根茎は強く,短縮し、地下茎を出さない。
葉は、幅5〜7mmで、縁は強くざらつく。
茎は、細長い3稜形。
花は、晩春に咲き,小穂は5〜6個,長さ2〜5.5cm。
和名は、あぜにはえ,鳴子は垂れ下がった花穂の形に基づく。
P120041-3アゼナルコスゲ 09.4.28平和台公園
P120035-3アゼナルコスゲ 09.4.28平和台公園
アゼナルコスゲ カヤツリグサ科 スゲ属
DSCN2179bアゼナルコスゲ 13.04.24宮崎市江田川
P120036-3アゼナルコスゲ 09.4.28平和台公園
P120034-3アゼナルコスゲ 09.4.28平和台公園
DSCN2168bアゼナルコスゲ 13.04.24宮崎市江田川
P120043-3アゼナルコスゲの群落 09.4.28平和台公園