公園内の緑地帯を散策中、小さい単葉のみの見慣れない植物が一斉に顔を出しているのを見つけました。
不思議に思ってしばらく観察を続けたところ、1か月後には、穂状の胞子葉を出し、葉の枚数も複数に増えました。
図鑑を調べたところ、シダ類のハナヤスリ科のハナヤスリの仲間で、【都城盆地の植物】 に記述のあるコヒロハハナヤスリと思われます。
山地の林床・林縁・草地などに生える夏緑性の小型シダ植物で、4月頃から葉を出し、6月には胞子が成熟し、夏盛には枯れるようです。
念のため、写真を撮影していましたので、その一部を掲載します。
【参考:ハナヤスリ (世界百科事典から)】
シダ類ハナヤスリ科に属する小型の地上生の多年草。
栄養葉の上につく胞子葉が穂状なので,それを鑢(やすり)にみたてて、和名がついた。
根茎は30cm以下,直立し,年に1〜5枚の葉をつける。先端に芽がある。
茎から出る根は地中をはい,ところどころで不定芽をつけ,それが新しい個体になるので群生する。
栄養葉はふつう有柄,葉身は単葉で、おおむね楕円形,全縁,葉脈は網目状である。
胞子葉は、葉柄上部に出て,穂状。栄養葉を欠き、胞子葉だけのものもある。
胞子臥は、軸上部の両側につき,軸の組織の中に埋まっている。
20〜30種が世界中に分布し,日本でも数種が広く分布する。
R0010487-1コヒロハハナヤスリ 10.05.27生目の杜運動公園
R0010486-1コヒロハハナヤスリ 10.05.27生目の杜運動公園
コヒロハハナヤスリ ハナヤスリ科 ハナヤスリ属
R0010339-1コヒロハハナヤスリ 10.04.30生目の杜運動公園
R0010337-1コヒロハハナヤスリ 10.04.30生目の杜運動公園
R0010491-1コヒロハハナヤスリ 10.05.27生目の杜運動公園
R0010335-1コヒロハハナヤスリ 10.04.30生目の杜運動公園