各地の針葉樹林帯の木かげに生える多年草ですが、霧島えびのでは、県道1号線、県道30号線、ともに道路脇の道端で見かけました。
県道1号線では、標高1000m地点のハルリンドウの群生地にホウチャクソウや花の終わったツクシショウジョウバカマなどと一緒に生えていました。
県道30号線では、モウセンゴケなどと一緒でした。
高さ8〜25cm。
北海道のものは草丈が25cmにもなるそうですが、なぜか南に行くほど小型になることが知られており、屋久島のものはわずか5cmほどだといいます。
えびの高原のマイヅルソウも、草丈は高いものでもせいぜい10cm足らずでした。
花は、春から初夏、花茎の先に白い小さな花を多数つけます。
4数性であるのは、ゆり科として異例といいます。
この優雅な名は、丸いハート形の葉の葉脈の流麗な曲線を、舞う鶴の翼にたとえたものだといわれています。
登山者にはなじみが深い花で、群生することもあるそうです。
夏頃から熟す果実は、直径5〜7mmで、初めまだら模様、後に透きとおった赤い珠玉となり、登山者の目を楽しませてくれるといいます。
8月に、まだら模様となった果実の写真を撮影しました。 果実をつけたマイヅルソウは非常に少なく、赤熟した果実が見つかるかどうか心配です(最下段の2枚の写真。
06年はとうとう赤く熟した果実を見つけることはできませんでした。
N103196 マイヅルソウ
06.5.21 県道30号線
N103166 マイヅルソウ
06.5.21 県道1号線
N103186 マイヅルソウ 06.5.21 県道30号線
N819127 マイヅルソウ果実 まだら模様 同
N105540 マイヅルソウ果実 06.8.19 県道1号線
N103185 マイヅルソウとモウセンゴケ 06.5.21 県道30号線
マイヅルソウ ユリ科 マイヅルソウ属 県:準絶滅危惧