平地では見慣れない、イネ科の穂(花序)をえびの高原の露天風呂駐車場で、観察しましたので、県総合博物館に照会したところ、キリシマノガリヤスではとのことでした。
イネ科の植物は、区別が困難で分かりにいので、扱いに困りますが、この植物の穂は、独特の趣があります。
早速、ホームページに載せることにしました。
刈安(カリヤス)は染料になるが、染料にならないので野刈安(ノガリヤス)と名付けられたそうですが、ノガリヤスは、姿形も美しく、私が気に入っているイネ科の植物の一つです。
染料にならないので、和名を野刈安と名付けられたという記述は興味深いですね。
【ノガリヤス (原色牧野植物大図鑑から)】
東アジアの温帯に広く分布。各地の林野の陽地に生える多年草。
束生し,高さ1m位,細長く強硬。
葉は、表裏転倒し、上面が灰緑色,長さ30〜50cm,幅3〜5mm,硬くざらつく。
花は、秋。長さ20cm位の花穂をなす。小穂は1花からなり、護穎は有芒,内外の2包穎はほぼ同形同大で芒はない。
和名は、野刈安(のがりやす)。属名はギリシャ名でアシと野原の草の意。
キリシマノガリヤス イネ科 ノガリヤス属 県:絶滅危惧TA類