全国各地の山野に生える多年草です。

 茎は高さ25〜60pぐらいになり、全体にあらい毛が生えています。

 根生葉は羽状に分かれた複葉で、ダイコンの葉によく似ているのでこの名がついたといいます。


 花は初夏から夏、枝の先に直径1〜2pの黄色の5弁の花を開きます。

 一見ウマノアシガタやキツネノボタンに似た
黄色花で長い花柄があります。

 花は5弁花で、アブラナ科特有の4花弁のダイコンの花には似ていません。

 花柱は、先端がかぎ状に曲がり、花後まで残り、人や動物に付着して種子を遠くへ運びます。


 先端のかぎ状の花柱は、よく見ると、2段になっていることが分かります(4〜5段目右側の2枚)

 最先端のかぎ状のもの(柱頭)は、人や動物に付着しない安全弁のようなもので、種子が熟した後脱落し、その下のかぎ状のものが付着する役割を持っているのだそうです。

 びっくりするような仕組みです。

 漢方で、生薬(しょうやく)名を水楊梅(すいようばい)といい、利尿、止瀉薬(ししゃやく)として用いられます。



 その後、綺麗なを接写しましたので、写真を追加しておきます(4〜6段目左側の3枚)

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ダイコンソウ  バラ科 ダイコンソウ属

N105042 ダイコンソウ 06.7.27 361号線綾町

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N104358 ダイコンソウ花柱 06.6.30 薬草・地域作物センター

R0017563 ダイコンソウ花 15.6.28 薬草・地域作物センター

N104298 ダイコンソウ 06.6.26 薬草・地域作物センター

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R0017568 ダイコンソウ花柱 15.6.28 薬草・地域作物センター

R0017564 ダイコンソウ花 15.6.28 薬草・地域作物センター

N104299 ダイコンソウ 06.6.26 薬草・地域作物センター

N104296 ダイコンソウ 06.6.26 薬草・地域作物センター