都城市万葉植物園内の歩道の縁に群生し、繁茂しているチチゴグサモドキに似た植物を見かけました。

 チチコグサでも、チチゴグサモドキでもない初めて見る草でしたので、名前が分からないまま、記録のため、撮影しました。

 後日、県総合博物館に照会した結果、ウラジロチチコグサと分かりました。
 最近、急激に増えている帰化植物だそうです。

 「日本の帰化植物」平凡社)によると、ウラジロチチコグサの近縁種で、よく似ているウスベニチチコグサも、帰化植物として最近増えているそうです。
 ウスベニチチコグサも、今後探してみたいと思います。



【ウラジロチチコグサ(日本の帰化植物(平凡社)から)
 乾いた路傍、空き地、芝地に生える一年草、または越年草。
 本州関西以西、九州に分布。
都市近郊に多い。
原産地南アメリカ。

 根生葉が多数あって、ロゼット状に広がる。
 茎は、基部で分枝し、はじめ平伏して四方に伸びるが、次第に立ち上がり、綿毛を密生して白く、高さ20〜70p。
 
 葉は、倒被針形〜広線形で幅広く、基部もあまり細くならず、円頭〜鈍頭、表面は、光沢のある濃い緑色で、綿毛はなく、葉脈は凹み、縁辺は細かく波状となり、裏面は、白い伏せた綿毛が密生する。
 基部のロゼットをなす葉は、幅が広く、大型で目立ち、初夏に出た葉は光沢が少ない。

 花期は、4〜8月。
 花序は、高く穂状に伸び、葉腋に多数の頭花が固まってつく。頭花は、長さ3〜3.5mm、やた壺形で、中央部から先は、次第に細くなる。
 総庖片の背面は、無毛または毛が少なく、鈍頭で黄緑色だが、若い時は、紅紫色を帯び、後に褐色となる。

 痩果は、長楕円形、長さ約0.4mm、冠毛は長さ約2mmで、痩果から離れやすい。
 
 現在、関東地方では、最も繁栄している雑草で、今後も分布を拡大していくものと思われる。

ウラジロチチコグサ キク科 ハハコグサ属

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DSCN3022 ウラジロチチコグサ 10.6.16 早水公園

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