早水公園の万葉植物園を散策中、水面に浮かぶ葉の間から花茎を伸ばし、黄色い花を開花している水草を見かけました。

 ひょっとしたら、アサザかも知れないと思い、水辺に近寄って観察したところ、葉や花の様子から、図鑑で見たことのあるアサザだはないかと思いました。

 アサザは、つい最近の地元紙の報道 『野生絶滅のアサザ開花 延岡・金堂ケ池で繁殖(2014年6月1日付け、宮崎日日新聞)』 によると、
 1989年に一ツ瀬川河口に自生していたのが、本県では最後とされ、一時、県のレッドデータブックでは、『絶滅』 のカテゴリーに入ったことがあるが、絶滅前に行縢川で採取したアサザの育成に県内の愛好家が成功していたことが判明し、2010年版レッドデータブックでは、『野生絶滅』 のカテゴリーに改訂された経緯のある植物のようです。

 このような経緯を持つアサザが、何故、万葉植物園の池に繁殖し、開花しているのか、不思議に思いましたので、早速、生育状況等を撮影し、都城市役所に照会することにしました。
 
 所管課の担当者によると、黄色い花を開花している水草は、間違いなく 『アサザ』ですが、アサザが万葉植物園に生育している由来や経緯の詳細についてはよくわからないとのことでした。

 今後、万葉植物園のアサザの生育由来や経緯の情報が分かりましたら、掲載したいと思います。
 
 なお、掲載した写真は、その時撮影したものです。

 アサザと同科同属で、絶滅が危惧されているガガブタも別ページに掲載していますので、あわせてご覧ください。 



【アサザ(原色牧野植物大図鑑から)】
 北半球の温帯から亜熱帯に広く分布し,本州,四国,九州の池や沼などに生える多年生の水草。
 地下茎は水底の泥中を横にはい,茎は長い。
 葉は径10cm位,厚く表面は緑色,裏面は褐紫色を帯び,基部にふくらんだ長い柄があって水面に浮かぶ。
 花は初夏から夏,葉えきに数本の花茎を水面に出して開く。花冠は黄色で星形に5裂する。
R0016336 アサザ 14.06.14都城市早水公園
アサザ  ミツガシワ科 アサザ属  国:準絶滅危惧  県:絶滅危惧ⅠB類 
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R0016335 アサザ 14.06.14都城市早水公園
DSCN5677b アサザ 14.06.14都城市早水公園
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DSCN5683b アサザ 14.06.14都城市早水公園
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