一風変わった植物です。

 図鑑で調べると、フウセントウワタ(風船唐綿)でした。

 園芸種と思いますが、栽培種が逸出して各地で野生化しているという説明をしている図鑑類もあります。

 夏に、枝先の葉の付け根から散形花序を出し、径約1.5pの5裂した白い花10〜15個を下向きにつけます。

 花の中にある副花冠は淡紫色をしています。

 果実は、大きく膨らみ、秋には、表面に剛毛を持った、風船のようになるという変わった生態を見せます。

 膨らんだ風船状の果実は、冬、はじけて白い綿毛の付いた種子が出てくるそうです。
 トウワタ(唐綿)といわれる由縁でしょう。

 アフリカ南部原産の帰化植物で、原産地では常緑の低木のようですが、気温の違う日本では1年草や多年草として扱われているようです。

 茎は枝分かれしながら、高さ1mほどになります。

 葉は対生し、長さは10pほどでシダレヤナギのような形をしています。

 茎や葉を傷つけると乳液を出しますが、この液を目に入れると炎症を起こし、視力の回復に時間がかかるといわれます。

 庭木として植栽されたり、実つきの切り枝として生け花などに利用されているそうです。

フウセントウワタ  ガガイモ科 フウセントウワタ属

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L07606 フウセントウワタ 05.7.19 宮崎市加江田

L07603 フウセントウワタ 05.7.19 宮崎市加江田

L07604 フウセントウワタ 05.7.19 宮崎市加江田