以前から、カンゾウという名の植物に興味がありました。
 
 属名がワスレグサという曰くありげな名前であり、ノカンゾウもヤブカンゾウも、ワスレグサ属であることに気付いたからです。
 外観の似ているハマカンゾウやゼンテイカ、ユウスゲなども、ワスレグサ属です。

 調べてみると、ワスレグサという名前は、この花を見て、憂いを忘れるという故事によるとのことでした(原色牧野植物大図鑑から)。

 これらの植物にお目にかかったことがなかったのですが、 たまたま、霧島方面を散策中、生駒高原環野の畦道で、花を咲かせている一株のヤブカンゾウに出会いました。

 この機会に、かねてから所在を確認していた知人宅の庭に咲いているノカンゾウも、別ページに掲載しました。 
 ヤブカンゾウは八重咲きですが、ノカンゾウは一重咲きです。


 また、その後、美々津海岸で観察したハマカンゾウや、小林市永田平で観察したユウスゲの花も、別のページに掲載していますので、あわせてご覧ください。



【ヤブカンゾウ(原色牧野植物大図鑑から)】

 北海道から九州の野原の溝や堤のそばに生える多年草。
 中国にも分布し,日本のものは中国から渡来したともいわれる。
 根茎から、ときに走出枝を出して繁殖する。
 葉は、2列の束生,幅2cm位。
 花は、夏,高さ1〜1.5mの花茎がのび、2岐し,先に径8cm位の八重咲きの花がつく。
 雄・雌しべは不規則に花弁化する。3倍体で結実しない。
 若葉は食用。

ヤブカンゾウ  ユリ科 ワスレグサ属

P1100639 ヤブカンゾウ 07.7.16みやまきりしまロード小林市

P1100638 ヤブカンゾウ 07.7.16みやまきりしまロード小林市

P1100635 ヤブカンゾウ 07.7.16みやまきりしまロード小林市

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P1100643 ヤブカンゾウ 07.7.16みやまきりしまロード小林市

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P7180492 ヤブカンゾウ 07.7.18 県道53号線小林市

P1100644 ヤブカンゾウ 07.7.16みやまきりしまロード小林市