ヤブレガサ  キク科 ヤブレガサ属
 綾渓谷の大吊り橋附近の道路沿いの崖面で、2010年秋、花殻をつけたヤブレガサの群生を見つけ、将に破れ傘状の 若葉のシャッターチャンスを逃すまいと、翌年の2011年の春、現地に何度も足を運びました。

 5月末に再訪してみると、一斉に花軸を伸ばし始めていました。
 その後も、開花状況を見ようと何回も足を運びましたが、一向に開花しそうにありません。

 7月に入り、待望の頭花が開花しました。
 ヤブレガサの花は大変地味な花です。
 花軸を伸ばし始めてから、まるまる一月以上かかって、ようやく花を咲かせました。

 道路沿いの高い崖に生えていますので、上手く撮影できませんでしたが、管状花の様子も何とか撮影しました(左側3〜4段の2枚の写真)



【ヤブレガサ(原色牧野植物大図鑑から)】
 本州,四国,九州と朝鮮半島に分布し,山地の木かげに生える多年草。 
 高さ50〜120cm。
 根生葉は楯形で径35〜40cm,下面は白色を帯びる。
 茎葉はふつう2枚で、小形。
 花は夏。
 和名は、破れ傘(やぶれがさ)で,春先の絹毛におおわれた若葉の姿がすぼめた傘のように見え,かつ切れ込みがあるのに基づく。
 若芽を食べる。
 双子葉植物だが、みかけ上、子葉は1枚。
身近な野の花 総目次に戻る
身近な野の花 7月目次に戻る

DSCN8722開花したヤブレガサ 11.07.02綾渓谷

DSCN8714ヤブレガサ頭花 11.07.02綾渓谷

DSCN8691開花したヤブレガサ 11.07.02綾渓谷

R0012692-1ヤブレガサ管状花 11.07.02綾渓谷

DSCN8374花軸を伸ばしたヤブレガサ 11.05.30綾渓谷

トップページに戻る