家畜の伝染病の口蹄疫発生以来、休園していた川南湿原が、3か月半振りに再開園されたので、同湿原の代表的な植物であるナガバノイシモチソウを撮影すべく、早速湿原の植物散策に出掛けました。
湿原に入ると、真っ先にナガバノイシモチソウを探しましたが、天然記念物指定のためでしょうか、湿原の植物には、ラベルも付いていませんし、案内してくれる人もいないので、遊歩道を歩き回って探さざるを得ませんでした。
ナガバノイシモチソウは、食虫植物ですので、蜜を出すと思われる腺毛を葉にびっしりとつけているはずです。
腺毛を頼りに、ようやくナガバノイシモチソウを探しあて、貴重な写真を撮影することができました。
このページの写真が当日撮影したナガバノイシモチソウの写真です。
なお、遊歩道から腕を伸ばして、開花したばかりの白色の花の撮影も試み、黄色い雌しべと繊細な形の雄しべの様子をなんとか撮影することができました(下の3枚の写真)。
【ナガバノイシモチソウ(原色牧野植物大図鑑から)】
北海道の釧路地方,関東,中部地方の南部,及び中国,マレー半島,インド,アフリカ,オーストラリアの温帯から暖帯に分布。湿原に生える1年草の食虫植物。
茎は、直立しあるいは倒れ伏し,高さ6〜22cm。
葉は互生,長さ3〜7cm,短い腺毛を密生。
花は夏,通常、葉に対生して茎の反対側に花柄を出し,白色または淡紅色の花をつける。
ナガバノイシモチソウ モウセンゴケ科 モウセンゴケ属 国:絶滅危惧U類
県:絶滅危惧TA類
R0010781-1雌しべ&雄しべ 10.08.01川南湿原
R0010770-1ナガバノイシモチソウ 10.08.01川南湿原
R0010799-1 雌しべ&雄しべ 10.08.01川南湿原
R0010779-1 雌しべ&雄しべ 10.08.01川南湿原
DSCN4265-1ナガバノイシモチソウ 10.08.01川南湿原
DSCN4247-1ナガバノイシモチソウ 10.08.01川南湿原
DSCN4242-1ナガバノイシモチソウ 10.08.01川南湿原
DSCN4260-1ナガバノイシモチソウ 10.08.01川南湿原