都城市早水公園の一角で、イワヨモギの蕾を見かけてから、およそ1か月後、ようやく開花しました。
 
 大きな円錐花序に、多数の淡黄緑色の頭花をつけていますが、3mm位の球形をした大変地味な花です。

 イワヨモギは、北海道の在来種ですが、現在では日本全土に帰化しており、大きくなると、半低木化するそうです。

 観察したイワヨモギも草丈100cm近くあり、数10cmの高さの花径は強風の中で大きく揺れ動いており、撮影に少々手こずりました。、



【イワヨモギ(日本の野生植物・平凡社から)】
 山中の海岸や岩場に生える半低木。
 地下茎を長く出さない。
 茎は叢生し、花径は高さ50~100cm、基部は木質で固い。花を付けない茎もある。
 花を付ける茎の根出葉や下部の葉は花時に枯れる。
 中部の葉は大きく、葉身は長さ7~8cm、幅6~7cm、2回羽状に全裂し、中軸はくしの歯状の小烈片がつき、裏面は淡緑色で腺点があり、はじめ両面にくも毛があるが、のち無毛となる。葉柄は長さ2~3cm。
 花は9~10月。
 頭花は円錐花序に多数つき、球形で幅3~3.5mm、総苞はやや無毛、片は覆瓦状に並び、外片は小さく、長楕円形で長さ1mm。 中片は卵形、内片は楕円形、縁は広く、透明膜質である。
 そう果は長さ1.5mm。
 温帯に生育し、北海道・南千島、樺太・朝鮮・中国(東北)に分布する。
DSCN3352c イワヨモギ 16.08.27 早水公園
DSCN3358c イワヨモギ 16.08.27 早水公園
イワヨモギ  キク科 ヨモギ属
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R0018019 イワヨモギ蕾 16.07.31 早水公園
DSCN3345c イワヨモギ蕾 16.07.31 早水公園
R0018175 イワヨモギ 16.08.27 早水公園
R0018174 イワヨモギ 16.08.27 早水公園
R0018169 イワヨモギ 16.08.27 早水公園
DSCN3356c イワヨモギ 16.08.27 早水公園