しばらく振りに高鍋湿原を訪れたところ、作業の手を止めて案内いただいた係の方のお陰で、コカモメヅルに出会う機会を得ました。
細長いつるを遊歩道の鉄柵に巻き付けていましたが、見過してしまいそうなほっそりとした印象の植物です。
花期はすでに終わり、ユニークな形をした袋果が稔っていました。
花を探したところ、幸運にも今季最後の花が一輪残っていました。
花色はもっと濃い色のはずですので、来季にまた観察したいと思います。
とりあえず、【9月の野の花】のページに掲載しておきます。
同科同属のオオカモメヅルも、別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。
【コカモメヅル(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州及び朝鮮半島と中国に分布し,野原や藪の中に生える多年草。
茎は、細長いつる状で、他物に巻きつく。
葉は、長さ3~8cmで、長さ5~20mmの柄がある。
花は夏,花冠は径5mm位,副花冠は半球状。
袋果は、長さ4~5cm。
この類の植物は、すべて絹糸状の長い冠毛のある種子を風でとび散らす。
コカモメヅル ガガイモ科 カモメヅル属 別名 イヨカズラ
R0016643 カモメヅル袋果 14.09.18 高鍋湿原
R0016642 カモメヅル袋果 14.09.18 高鍋湿原
R0016641 カモメヅル 14.09.18 高鍋湿原