イシミカワは、三角形のユニークな葉をつけ、ひょろひょろと長い茎を伸ばして他物に絡みつきます。
 茎に下向きの鋭い棘があり、うっかり手で触ると、必ず痛い目に遭う厄介な植物です。

 果実の花被の色が美しい青紫色をしており、秋には、非常に目立ちますが、まだイシミカワノの花を見たことはありませんでした。

 9月半ば過ぎ、枝先の丸い葉のような苞の上に、花序を伸ばしているのを見つけました。
 小さな淡緑色の花を10数個、房状につけた花序です。

 近寄ってよく見ると、中には、半開して花が咲いているものも見られます。
 
 開花から2週間後、青紫色を帯び始めた花序に気づきましたので、写真を追加しました(5段目左側の写真)
 大半のそう果は、まだまだ淡緑色をしています。

 そのまま観察し続けたところ、はじめ淡緑色をしていたそう果は、青味を帯びた後、青紫色赤紫色と変化し、黒紫色に黒熟していきました(5~7段目の5枚の写真)



【イシミカワ(原色牧野植物大図鑑から)】
 日本各地,及びサハリン,朝鮮半島,中国,マレー半島,インドの温帯から熱帯に分布。
 田の縁や道端,あるいは草地に生える1年草。無毛。
 茎は、長くのびて分枝し,長さ2mになる。
 逆刺があり、他物にひっかかる。
 花は、夏から秋。
 そう果はほぼ球形で、和名は、一説に石膠といい,また大阪府の石見川の地名ともいうが不明。
 漢名刺犁頭。
イシミカワ  タデ科 タデ属 別名 サデサク
DSCN2709c イシミカワそう果 15.10.21 都城市
DSCN2702c イシミカワそう果 15.10.21 都城市
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DSCN2684c イシミカワそう果 15.10.21 都城市
DSCN2409c イシミカワそう果 15.10.05 都城市
DSCN2404c イシミカワそう果 15.10.05 都城市
DSCN2694c イシミカワそう果 15.10.21 都城市
DSCN2386c イシミカワ苞&花 15.09.21 都城市
R0018090 イシミカワ花 15.09.21 都城市
DSCN2374c イシミカワ花 15.09.21 都城市
R0018102 イシミカワ花 15.09.21 都城市
DSCN2379c イシミカワ 15.09.21 都城市
DSCN2390c イシミカワ 15.09.21 都城市