同じ科のザクロソウとよく似ていますが、 茎頂又は葉腋に集散花序であるザクロソウに対し、クルマバザクロソウは、花が葉腋に固まってつくことで区別されるといいます。

 また、ザクロソウは、茎が4綾でよく分枝して斜上し、葉に光沢があるのに対し、クルマバザクロソウは、茎が丸く、根生葉がロゼット状で、葉に光沢がないこと等で区別されるといいます。

 どちらも外国から日本に渡来した植物ですが、ザクロソウは大昔に農耕とともに来た史前帰化植物とされ、クルマバザクロソウは江戸時代末期に来た帰化植物とされます。

 両者は、畑や庭等で混然となった状態で生え、普通に見られる植物です。

【クルマバザクロソウ(原色牧野植物大図鑑から)】
 熱帯アメリカ原産の帰化植物。 日本へは、江戸時代末期に新潟の海岸に来たのが最初。
 原野や畑の荒れ地に雑草となる1年草。
 根もとから放射状に茎を出し,四方に広がり、長さ10~35cm,葉は節ごとに5~6個輪生し,長さ5~30mm。
 托葉は膜質で早落性。
 花は、夏から秋に咲き,えき生。
 宿存性がく片は5枚,花弁はない。
 和名は、節からの葉の出方が車輪状をしていることによる。
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R0018956 クルマバザクロソウ 17.07.11 都城市
R0018951 クルマバザクロソウ 17.07.11 都城市
R0017947 クルマバザクロソウ 15.09.03 都城市
クルマバザクロソウ  ザクロソウ科 ザクロソウ属
R0017945 クルマバザクロソウ 15.09.03 都城市
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DSCN4583c クルマバザクロソウ 17.07.11 都城市