車を走行中、道路の擁壁に群生するナンバンギセルを見かけました。
 降車してよく見ると、擁壁は3m弱の高さで10m位続き、壁面のあちこちにナンバンギセルが密生していました。

 ちょうど花真っ盛りで、花茎を一斉に出し、まるで人が立ち上がっているような様です。
 雌しべの柱頭は広がり、黄色の毛が密生するといいます。

 ナンバンギセルは、既に別ページに掲載していますが、このように群生している様子を観察したのは初めてでしたので、新たに掲載しました。


 およそ3週間後、まだ花をつけているものもありましたが、花茎は枯れたようになり、果実をつけていました。
 濃茶色の丸い果実の中には無数の微細な種子が入っているといいます。
 果実の写真を追加しました(4段目段目右側~5段目の写真)



【ナンバンギセル(原色牧野植物大図鑑から)】
 アジア東部や南部の熱帯から温帯に広く分布し,ススキ,ミョウガ,サトウキビなどの根に寄生する1年草。
 茎と葉は短くほとんど地上に出ない。
 花茎は高さ15~25cm,花は秋。花冠は長さ3~3.5cmで5裂。
 和名の南蛮煙管(なんばんぎせる)は、草の形をマドロスパイプに見立てた。
 別名の思草(おもいぐさ)は万葉集の歌にあり,頭をかたむけ物思いにふける様にたとえた。
R0019995 ナンバンギセル 20.09.12 都城市関之尾町
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DSCN6478c ナンバンギセル果実 20.10.10 都城市関之尾町
ナンバンギセル  ハマウツボ科 ナンバンギセル科  別名 オモイグサ  
R0019986 ナンバンギセル 20.09.12 都城市関之尾町
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DSCN6484c ナンバンギセル果実 20.10.10 都城市関之尾町
DSCN6364c ナンバンギセル 20.09.12 都城市関之尾町
DSCN6357c ナンバンギセル 20.09.12 都城市関之尾町
DSCN6360c ナンバンギセル 20.09.12 都城市関之尾町
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