花茎の先端に、横向きに咲く美しい花です。
鈴虫が鳴く頃に咲くので、名付けられたそうです。
表記名スズムシバナは、嘗て、スズムシソウと呼ばれていましたが、ラン科にも同名のスズムシソウがあり、それと区別するために、キツネノマゴ科のスズムシソウをスズムシバナに変えたのだそうです。
2010年9月、綾町錦原運動公園に向かう途中、何気なく見上げた山陰の崖面で、ちょうど、花期を迎えたスズムシバナを数株見つけました。
朝、開いたばかりの花でしょうか。
久し振りに、美しいスズムシバナの花を観察しましたので、写真を追加しました(3段目右側〜5段目の4枚の写真)。
【スズムシバナ(原色牧野植物大図鑑から)】
近畿地方以西,四国,九州及び中国大陸中部の暖帯に分布。
山地の木陰に生える多年草。
茎は、四角く、高さ30〜60cm,節の上部はふくれる。
葉は、長さ4〜10cm,両面に長毛がある。
花は、秋,朝開いて、午後には散る。花冠は長さ約3cm,径2.5cm。
小形で葉状の包葉は、白軟毛が多い。
果実は、2裂して4個の種子を散らす。
スズムシバナ キツネノマゴ科 イセハナビ属 一名 スズムシソウ
DSCN4730-1スズムシバナ 10.09.18綾町北俣
N105614-1スズムシバナ 06.8.20綾町川中神社
DSCN4734-1スズムシバナ 10.09.18綾町北俣
DSCN4726-1スズムシバナ 10.09.18綾町北俣
DSCN4738-1スズムシバナ 10.09.18綾町北俣
N106200-1スズムシバナ 06.9.12 国富町
N105611-1スズムシバナ 06.8.20綾町川中神社