よく見かける植物で、秋になると、ミカンに似た赤い小さな果実をつけるコミカンソウです。

 多数の小さな葉が短枝の両側に互生し、複葉のように見えますが、葉腋(ようえき)に花が生じて、はじめて単葉であることが分かるという特徴ある野草です。


 赤い果実についつい気をとられ、花を観察する機会がありませんでしたが、ようやく花を観察しましたので、写真を追加しました。

 雌雄同珠です。

 コミカンソウの花は、径1〜2mmの本当に小さな花ですが、間近に観察してみると、想像以上に美しい6花被片の花であると気付きました。

 雄花は淡い黄白色、雌花は雄花よりも赤みがかった花色です(5〜6段目の3枚の写真)



【コミカンソウ(原色牧野植物大図鑑から)】 
 本州,四国,九州,琉球列島,及び朝鮮半島,台湾,中国,東南アジア,さらに旧熱帯に分布,道端や畑に生える1年草。
 茎は直立し、高さ10〜30cm,葉が残る。 
 葉は、長さ6〜15mm。
 花は、夏から秋に咲き,雌雄同株。
 雄花,雌花ともにがく片6個。
 雌花は、無柄のさく果をつける。
 和名の小蜜柑草は、果実を小さなミカンにたとえたもの。
 別名の狐の茶袋も、果実の形に基づくもの。

DSCN5066-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市小松

R0017812 コミカンソウ 雄花&雌花 15.08.26 都城市

R0011131-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市神宮

R0011133-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市神宮

DSCN5063-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市小松

コミカンソウ  トウダイグサ科 コミカンソウ属  別名 キツネノチャブクロ

DSCN5060-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市小松

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R0011129-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市神宮

R0017882 コミカンソウ雌花 15.08.30 都城市

R0017875 コミカンソウ雄花 15.08.27 都城市

R0011134-1コミカンソウ 10.09.29宮崎市神宮