綾北川の河川敷で、かなり広い範囲で群生しているカヤツリグサ科の草を見かけました。
群生すると特徴の有る花穂の集まりが独特の雰囲気を広げていました。
撮影した時は名前が分かりませんでしたが、県総合博物館に問い合わせたところ、クグテンツキと分かりました。
秋口になると、イネ科やカヤツリグサ科の区別し難い草が多く見られ、しばしば困惑させられます。
ただ、いかにも独特な穂を揃えてみせるクグテンツキは、一度覚えたら迷わずに区別できそうです。
【クグテンツキ(原色日本植物図鑑(保育社)から)】
日本南部に生える2年生。
2年目の植物では、葉はやや無毛。
花序は複生。小穂は数個集まった型となる。
同じく2年生で小穂やや大きく、単生する型をオテンツキという。
小穂の幅2.5〜3mm、長さ5〜8mm、少なくとも葉舌附近に毛がある。
【同定のカギ(岡山理科大学ホームページから)】
本州、四国、九州。
クグテンツキはナガボテンツキに似るが、小穂の幅が2.5〜3mm、長さ5〜8mm、赤褐色(ナガボテンツキは幅3〜4mm、長さ1〜2cm、黄褐色)で、葉舌に毛があることで区別する。
また、テンツキとは全体が大型で硬く毛がほとんどなく小穂が多いことで区別できる。
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