ヌカイタチシダ  オシダ科 オシダ属 

 関西以西、四国、九州に分布し、山地の林床や崖地に生育する常緑多年生草本です。

 根茎は、短く、直生または斜上します。

 葉は、卵状三角形で、2〜4回羽状複生、羽片は無柄で花軸と直角に出ます。

 葉柄下部には、黒褐色の鱗片がつきます。

 若葉は、紫紅色で美しいそうです。

 胞子嚢には包膜はなく、最下羽片の基部からつきはじめて、葉身上部にはほとんどつきません。

 ヌカイタチシダモドキやベニシダなどは、すべて包膜を持っているので、区別できるといいます。

 また、本種の葉は薄い草質であるのも区別点になるそうです。
 
 もともとまれな植物であり、森林伐採などによる減少が懸念されているそうです。

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N104923 ヌカイタチシダ 葉裏 06.7.25 加江田渓谷

N104921 ヌカイタチシダ 06.7.25 加江田渓谷

N104922 ヌカイタチシダ 葉表 06.7.25 加江田渓谷