写真は、渓谷の対岸、遠く見下ろす位置に生えていた大木で、最初は、初めて見る木と思いました.。
県総合博物館に照会し、コバンモチと分かりました。
実は、加江田渓谷には、コバンモチと標示された木が何本かあります。
いずれも、見上げるばかりの高木ですので、葉は丸っこく、葉柄が長く小枝の先に集まり、輪生のように見えることが分かる程度でした。
コバンモチは、本州西部から琉球列島までに分布、林内に生える常緑高木です。
葉は、葉柄が長く小枝の先に集まり、紅葉した葉が混じることは、ホルトノキの仲間らしい特徴です。
葉の長さは6〜10cm、幅3〜5cm。
花は、5〜6月に、上部の葉のつけ根から、斜め上向きに総状花序を出し、直径約6mm、 5弁の淡黄緑色の花をつけます。
果実は、少し長めの球形をし、径約1cmの核果で、初めは緑色、のちに濃藍色となります。
和名は、葉がモチに似ているが、幅が広いので徳川時代の金貨の小判に見立てたものといいます。
花や果実を接写したいのですが、カメラからかなり離れた所に木が生えているので、どうにもなりません。
接近できる木を探して、濃藍色の果実を撮影したいものです。
その後、5月下旬に近づいて撮影できる木を見つけましたが、蕾若しくは幼果なのかはっきりしません。
今後、熟して青紺色になる様子を観察したいと思います(N103234の写真)。
ところが、後に、この木の果実はすべて落下していることが分かりました。
代わりに、果実をつけた別のコバンノキを見つけましたので、今後は、この木(最下段の2枚の写真)を観察します。
上記の観察結果は、別ページにコバンモチの果実として掲載しました。
なお、2010年5月末に、コバンモチの花のアップ写真を撮影し、別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。
コバンモチ ホルトノキ科 ホルトノキ属
N104177 コバンモチ 果実 06.6.22 加江田渓谷
N103234 コバンモチ蕾若しくは幼果 06.5.22 加江田渓谷
L12783 コバンモチ 06.5.4 加江田渓谷
N104176 コバンモチ 果実 06.6.22 加江田渓谷
L11968 下から見上げたコバンモチ 06.4.12 加江田渓谷
L12787 コバンモチ 06.5.4 加江田渓谷