サケバゼリ セリ科 セリ属
N103295 サケバゼリ 06.5.22 加江田渓谷
加江田渓谷では、かなりまとまった群落を形成していました。
一見してセリの仲間と思いましたが、県総合博物館に照会して、暖かい地方に多いセリの変種のサケバゼリと分かりました。
比較的海岸に近い山間の林縁での水湿地に生える草丈30cmほどの多年草です。
葉は、1〜2回羽状の複葉で、4〜5枚が根生します。
小葉は広卵形で、長さ1cmばかり、葉表は脈が裏側にくぼみ、条が目立ち、葉裏にかなり突き出ます。
鋸歯は細く、鋭頭。
花は、セリより早く初夏に咲き、花茎の先の複散形花序に多くの白色小花をつけます。
本州の紀伊半島以南、四国、九州、南西諸島に分布するといいますが、生育地が限られ、個体数も少ないことからレッドデータとしている県もあるようです。
N103269 サケバゼリ 06.5.22 加江田渓谷
N103268 サケバゼリ 06.5.22 加江田渓谷