ダイダイ

　今年の果実が熟しているところなのか、木に残った昨年の果実が再び緑を帯びているのかどうか、分かりませんでしたが、見事なダイダイが稔っていました。

　2010年3月、同じダイダイの木に、冬に熟した果実を見かけましたので、記録のために撮影しました（３段目右の写真）。
　このまま、木に残しておけば、翌年の夏には再び緑を帯びるそうですが、運良くその様子を観察できるとよいのですが・・・。
　

　2013年、花期の４月になっても気温の低い日が続き、膨らんだ蕾は、なかなか開花しそうにありません（４段目の写真）。
　１週間後、前日からの降雨が恵みの雨となり、漸く、ダイダイの花が開花しました。中には、雨に打たれて花びらを散らしている花もありました（５～６段目の写真）。
　

【ダイダイ（原色牧野植物大図鑑から）】
　ヒマラヤ地方の原産で日本へは中国から渡来し，暖地に栽植される常緑小高木。　高さ３ｍ位。枝にとげがある。
　葉は互生し，質は厚く、卵状長だ円形。
　花は初夏に咲き、白色，芳香がある。
　果実は冬に熟し，木に残しておけば、翌年の夏再び緑を帯びる。酸味が強く苦味があり、生食できないが，食酢とする。
　代々栄えるという縁起から正月の飾りに使われる。皮は陳皮(ちんび)と呼んで薬用になる。漢名橙。