サクランボ(ミザクラ)  バラ科 サクラ属

 お馴染みのサクランボの花です。

 花を鑑賞するサクラは、実は大きくなりませんが、果樹のミザクラは、東洋系とヨーロッパ系があり、日本で栽培される大半はヨーロッパ系で、品種も1,000種を超えるそうです。
 サクランボは、桜の実という意味の「桜の坊」が撥音化したものとされ、植物としての木は、セイヨウミザクラサンカオウトウ、シナミザクラがあります。

 写真のサクランボは、2010年の2月末に宮崎市の植木市で撮影したものです。サクランボのラベルが付けてありました。
 開花時期がサクラより早く、4〜6個の花が散形花序についていることからシナミザクラの一種ではないかと思います。

 
 2016年の春の彼岸、知人宅の庭で、満開のサクランボの花を観察する機会に恵まれました。
 
 早くも花弁を散らしたものも散見されましたが、花色はほんのりとした美しい淡紅白色です(3〜7段目の8枚の写真)

 毎年、おいしいサクランボがたくさん実るそうですが、小鳥に狙われ、辛うじて難をのがれた貴重な果実を撮影しましたので、写真を追加しました(7段目右側の写真)



【参考:セイヨウミザクラ(原色樹木図鑑:北隆館)
 西洋実桜。西アジア原産で、北海道・本州以北に分布する落葉高木。果実は食用。
 樹高15〜20m、円錐形の樹冠。
 葉は互生し、長さ5〜10cmの倒卵状楕円形でアは短く尖り、重鋸歯がある。裏面は、若葉期に軟毛、葉柄頂部に蜜腺あり。
 4〜5月、白色5弁花を散形状に3〜4個開く。顎片は顎筒と同長で長楕円形、無毛で反り返る。

【参考:サンカオウトウ(原色樹木図鑑:北隆館)】
 酸果桜桃。スミノミザクラとも言う。欧州東南部と西南アジア原産の耐寒性に富む落葉小高木。果実を缶詰か料理用とする。
 樹冠円形、枝は細く、開帳的。
 葉は楕円状倒卵形、縁は細鋸歯。
 花は、枝が出るより先に白色花を散形花序につける。
 果実は心臓形または扁円形、淡黄色。果肉は濃赤色、赤紫色または淡黄色で柔らかい。酸味が強く、生食不適。

【参考:シナミザクラ(原色樹木図鑑:北隆館)】
 支那実桜。原産地は中国。西日本と中国中南部に多く分布する落葉低木。樹高3〜4m、株立ち状に根元から分枝、株の幹から気根を出す。
 葉は互生し、長さ6〜15cmの倒卵状長楕円形で重鋸歯あり葉柄有毛で頂端に蜜腺。
 3月中旬、形2〜3cmの淡紅白色花を4〜6個、散形状に開く。顎筒は倒卵状球形で、小花柄とともに有毛。雄しべは35〜40.。

R0017175 サクランボ花後 16.03.21 都城市

DSCN2998c サクランボ 16.03.21 都城市

DSCN2987c サクランボ 16.03.21 都城市

R0017173 サクランボ 16.03.21 都城市

DSCN2998c サクランボ 16.03.21 都城市

P1160622-4サクランボ 10.02.20宮崎市

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R0017177 サクランボ樹皮 16.03.21 都城市

R0017166 サクランボ 16.03.21 都城市

R0017164 サクランボ 16.03.21 都城市

P1160624-4サクランボ 10.02.20宮崎市

DSCN3082c サクランボ果実 16.05.01 都城市

DSCN2989c サクランボ 16.03.21 都城市