最初に見たときは、野生のジンチョウゲかと思った位、感じがジンチョウゲに似ていました。

 関東地方以西から琉球列島までの山地の林内に生える常緑の小低木で、高さ1m位です。

 個体数は少なく、見かける機会は希といわれています。  私もこの場所以外では見たことがありません。

 樹皮は強じんで、まばらに分枝し、無毛。
 葉は、軟らかな革質で長さ4〜14cmぐらい。
 雌雄異株。

 花は早春、前年の枝先に頭状に集まってつき、香りがあります。
 がくの外側と花柄に短毛があります。

 果実は、枝先に集まった状態で赤熟します。
 早くも6月には、果実が赤熟していました。
 果実の写真は、別途載せました。

 和名の胡椒の木(こしょうのき)は、果実がコショウのように非常に辛いのでいうそうです。
 なお、香辛料の胡椒は、コショウ科の多年生の蔓植物からとるもので、熱帯アジア、インド原産の植物で、日本には自生していません。



 2013年3月、国富町の法華岳公園を散策中、偶然ですが、コショウノキによく似た白い花をつけた小木を見かけました。
 個体数が少ない植物ですので、近寄って観察したところ、やはり、コショウノキでした。
 花期が終わり、白い花は残り花のようで、幼果も稔りはじめていました(6〜7段目の4枚の写真)。

 翌年の2014年、確認のために同じ場所を再訪し、開花しているコショウノキを撮影しましたので、写真を追加しておきます(8〜9段目の3枚の写真)

DSCN1525bコショウノキ 13.03.08 国富町法華岳公園

DSCN1533bコショウノキ 13.03.08 国富町法華岳公園

L11017コショウノキ 06.03.17県道30号線同

L11011コショウノキ 06.03.17県道30号線白鳥温泉上湯付近

R0015427コショウノキ 14.03.08 国富町法華岳公園

R0015416コショウノキ 14.03.08 国富町法華岳公園

R0015412コショウノキ 14.03.08 国富町法華岳公園

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R0014180コショウノキ 13.03.08 国富町法華岳公園

N108560 早くも来季の蕾 06.12.09 県道30号線

L11022コショウノキ 06.03.17 県道30号線同

コショウノキ  ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属

L11012コショウノキ 06.03.17県道30号線白鳥温泉上湯付近

R0014181 花後の幼果 13.03.08国富町法華岳公園

L11003コショウノキ 06.03.17県道30号線白鳥温泉上湯付近 

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