『 ヤブツバキうっとり、城山公園で70人鑑賞会』の地元紙の記事(2012.3.17日付け、宮崎日日新聞)を見て、小雨の中、延岡市城山公園のヤブツバキ群を散策しました。

 城山公園のヤブツバキは、千葉県いすみ市の伊能滝、島根県松江市の松江城址とともに、日本三大ヤブツバキ群といわれています。

 本ホームページでは、生駒高原からえびの高原沿線で撮影したヤブツバキを別ページに掲載していますが、全国的に有名な城山公園のヤブツバキについても、新たに掲載することにしました。

 城山公園には、108種、3,300本を超えるヤブツバキが自生しており、 淡い桃色の椀咲きの「内藤」、「延岡」等も城山固有の貴重なヤブツバキだそうです。

 鬱蒼とした急峻な坂道を上り下りしながら、たくさんのヤブツバキの花を撮影しました。

 幸運にも天守台跡で、鐘つき堂鐘守の方から教えていただき、淡い白地に濃い桃色や紅色の条斑が入った一重で筒咲きの中輪、城山固有のヤブツバキ「牧水」の花も撮影できました(左側6〜7段目の写真)

 なお、「城山ヤブツバキ群」に関する実態調査結果(1986年:永友昭夫氏調査)によると、 城山のヤブツバキは、108個体(花の特性)が確認されており、花形、色、花の大きさ等に変化が多いそうです。
 
 花形は、筒咲、ラッパ咲、椀咲、杯状咲、平開咲、抱え咲など、花色も、白、淡桃色、桃、紅桃、紅、紫紅、濃紅、絞り(白地や淡桃などの地色に濃い桃色や紅色の条斑が入るもの)、覆輪(紅や桃地に輪郭のぼやけた色抜けの白斑ができるもの)など多彩で、花の大きさも、極小輪(6cm未満)、小輪(6〜8cm)、中輪(8〜10cm)が確認されているそうです。



【ヤブツバキ(原色牧野植物大図鑑から)】
 本州の北端から琉球列島を経て,台湾の一部にまで分布する常緑高木。
 葉は、だ円形または卵形長だ円形,先は短く急に尖る。
 晩秋から春,枝端に1〜2花をつけ,花弁は5〜6枚,雄しべは合着して筒状をなし,花後花弁と一体となって落下する。花冠は筒状で広開しない。花柱は3岐し,果実は無毛。
 種子は良質の油を提供する。
 単にツバキと呼ぶことが多いが,本来はユキツバキなどの変種を含む。

DSCN0772aヤブツバキ 12.03.18延岡市城山公園

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ヤブツバキ  ツバキ科 ツバキ属  別名 ヤマツバキ

R0013168-1ヤブツバキ 12.03.18延岡市城山公園