サクラバハンノキ カバノキ科 ハンノキ属 国:準絶滅危惧
県:絶滅危惧U類
川南湿原が春季開園した翌々日、早速、観察遊歩道を散策してみました。
湿原なので、草本ばかりかと思っていましたが、意外なことに、ヤシャブシに似たカバノキ科の木本を数本、見かけました。管理人に尋ねたところ、サクラバハンノキと分かりました。
平田正一編「宮崎の植物」には、、『ハンノキの類は、北国育ちのものなので、暖かい宮崎県では馴染みが薄くなる。サクラバハンノキも、南に下ってきたが、九州ではたった1か所川南町の天然記念物になっている湿原を選んで住んでいる。』 と、サクラバハンノキについて書かれています。
「宮崎の植物」は、昭和52年発行ですから、30年も前から川南湿原で注目されていた貴重な植物ということになります。
タイミングよく、雄花序、雌花序、果実を観察できました。
下記の原色牧野植物大図鑑の説明文と対照しながら、雄花序、雌花序、果実の様子をご覧ください。
まだ青い果実を見かけましたので、写真を追加しました(下の3枚)。
【参考:サクラバハンノキ (原色牧野植物大図鑑)】
本州の関東地方以西,九州と中国大陸中南部の湿地に生育する小高木。比較的稀産。
葉は長さ6〜9cm,幅3〜5cmの長だ円形をなす。辺縁に細かなきょ歯がある。
雄花序は、枝に頂生し,4〜5個の花穂からなり,その下に3〜5個の花穂からなる雌花序をつける。
ハンノキによく似るが、葉の上面の光沢,側脈の数が多いことなどが異なる。
和名の桜葉ハンノキは,葉の形がサクラに似るため。
DSCN4183-1サクラバハンノキ果実 10.08.01川南湿原
R0010758-1サクラバハンノキ果実 10.08.01川南湿原
DSCN1281-1サクラバハンノキ雄花序&雌花序
10.04.13川南湿原
DSCN1291-1サクラバハンノキ 10.04.13川南湿原
R0010756-1サクラバハンノキ果実 10.08.01川南湿原
DSCN1282-1サクラバハンノキ果実 10.04.13川南湿原
DSCN1284-1サクラバハンノキ雄花序 10.04.13川南湿原
DSCN1290-1サクラバハンノキ 10.04.13川南湿原
DSCN1283-1サクラバハンノキ 10.04.13川南湿原