同科同属のヤブニッケイは、宮崎によく見られる植物ですが、ニッケイは、あまり見かけません。
花期は夏というので、毎年初夏のうちから、栽植されたニッケイを調べているのですが、クスノキの仲間らしく、花は目立たない木なので、なかなか花を観察する機会がありませんでした。
たまたま、薬草・地域作物センターのニッケイを観察していたところ、葉の間から、小さな花序が覗いているのに気付きました。
黄色い花のはずですが、まだ蕾のようでしたので、はっきりしません。
数日後、あらためて撮影に出かけましたが、まだ蕾のままでした。
1ヶ月後の5月下旬、ようやく開花しました。
小さな花ですが、近づいて観察すると、花弁がはっきりとした綺麗な花です。
クスノキも、花の撮影は苦労したことを思い出しながら、何とか撮影したのが、このページに掲載した写真です。
また、葉は、この仲間の特徴である明瞭な三行脈があります(5段目右及び6段目左の写真)。
2016年5月、たくさんの蕾や花をつけたニッケイを都城市早水公園で見かけました。
かなりの樹高があり、花弁がはっきりとしたニッケイの花の様子をうまく撮影できませんでしたが、写真を追加しました(7〜8段目の4枚の写真)。
【ニッケイ(原色牧野植物大図鑑から)】
インドシナ原産,日本へは享保年間(1716〜1735年)に中国から輸入され暖地で栽植する常緑高木。
高さ8m位になり,よく分枝し、無毛。
葉は多くつき、互生し,柄とも長さ8〜15cm。
花は、夏に咲く。
根皮や樹皮は辛く,香気があり,桂皮として薬用,香辛料にする。
また、細根を束ね、ニッキといって縁日などに見られた。
和名の肉桂は、正しくないが、古くから慣用。漢名は桂を慣用。
DSCN3206c ニッケイ 16.05.31 都城市早水公園
DSCN3211c ニッケイ 16.05.31 都城市早水公園
DSCN3209c ニッケイ 16.05.31 都城市早水公園
R0012511ニッケイ 11.05.20薬草・地域作物センター
DSCN8258ニッケイ 11.05.20薬草・地域作物センター
DSCN3205c ニッケイ 16.05.31 都城市早水公園
R0012520ニッケイ 11.05.20薬草・地域作物センター
DSCN7568ニッケイ 11.04.19薬草・地域作物センター
R0012515ニッケイ 11.05.20薬草・地域作物センター
DSCN8260ニッケイ 11.05.20薬草・地域作物センター
DSCN7565ニッケイ 11.04.19薬草・地域作物センター
DSCN7596ニッケイ葉 11.04.23薬草・地域作物センター
DSCN7597ニッケイ葉 11.04.23薬草・地域作物センター