中国北・中部原産のチャンチンの木を初めて見たのは、フローランテ宮崎です。
宮崎市と中国との友好記念樹として、同園に植樹されているチャンチンです。
この木は成木ではありませんが、春の新葉は赤い色をして華やかな印象です。
都城市早水公園にもチャンチンに似た高木があり、2014年、調査の結果、やはりチャンチンの木であることが判明したと伺いました。
翌年、花期を逸しましたので、2016年は、蕾の時期から観察を始め、ようやく、花を観察することができました。
写真のとおり、1m超の長い花軸が枝先から垂れ下がり、さらに花軸から、小さな白い花をつけた20~30cmくらいの総状花序が垂れ下がっています。
高木のため、少し離れた所から、見上げるようにして撮影しましたので、花の詳細な様子はよく分からないかも知れません。
花は両性花で、落花すると、辺りはタマネギの腐敗臭に似た臭気に包まれ、大変だそうです。
参考までに、チャンチンによく似たウルシ科のチャンチンモドキも、別ページに掲載しています。
【チャンチン(原色牧野植物大図鑑から)】
庭に栽植される落葉高木。
中国北・中部原産で,日本へは室町時代に渡来していた記録がある。
高さ20m位,春の新葉は赤く,秋の紅葉とともに美しい。
花は夏,枝先に15~25cmの花序が垂れ下がり,両性花で臭気がある。
新芽は香りが強く、食用とする。
和名は、漢名椿,香椿の音読みで,ツバキにあてた椿は別に日本でつくられた字である。
DSCN3303c チャンチン 16.07.10 都城市早水公園
DSCN3299c チャンチン 16.07.10 都城市早水公園
チャンチン センダン科 チャンチン属
DSCN3202c チャンチン 蕾 16.05.31 都城市早水公園
DSCN3307c チャンチン 16.07.10 都城市早水公園
DSCN3342c チャンチン 16.07.10 都城市早水公園